「静的なアセットと効率的なキャッシュポリシーの配信」について
「静的なアセットと効率的なキャッシュポリシーの配信」とは
PageSpeed Insights の「診断」で「静的なアセットと効率的なキャッシュポリシーの配信」の警告は通常のページなら必ず表示されていると思う.
「静的なアセット」は直訳すると「静的な資産」となり,訳が分からないが,どうも画像ファイルやスタイルシート,ジャバスクリプトなどのファイルを表すもののようだ.
これらの動的に生成されないファイルに関しては「キャッシュを設定せよ」というのがここの意味することのようだ.
キャッシュとは
キャッシュは詳しい説明は検索して確認してもらうとして,簡単にいうと一度アクセスしてサーバーから取得したファイルを何度も取得しに行かずに済むようにする仕組みのことである.
それにより,サーバーの負荷や回線の負荷を下げることが出来る.つまりエコなのである.
閲覧者側にとっては高速にもなるので良いことばかりである.
ただし,ファイルを変更した場合にキャッシュが残っているために表示が思うようにされないこともあるので,システムやページ作成者は気を付ける必要がある.
設定すべきキャッシュの有効期間は?
ここで困るのは「キャッシュの有効期間を長くすると、再訪問したユーザーへのページの読み込み速度を向上できます。」と書いてあるのはいいが,どれくらいの期間に設定すればいいのか?という話である.
その回答は現時点で以下のページにある.
つまり,1週間から1年間の間にせよとのことである.
apache でのキャッシュ設定方法
設定の方法は一つではないが一つの方法を紹介する.
例えば,.htaccess に以下のように追記する.
これで一週間のキャッシュ有効期間が設定される.
<IfModule mod_expires.c>
ExpiresActive On
<FilesMatch "\.(js|xml|css|gif|jpe?g|png|ico|mov|pdf|mpg|woff2|webp)$">
ExpiresDefault "access plus 1 week"
</FilesMatch>
</IfModule>
PageSpeed Insights 対策
PageSpeed Insights 対策の一覧.他の対策は以下を見てください.- CLS (Cumulative Layout Shift) とは
- LCP (Largest Contentful Paint) とは
- FID (First Input Delay) とは
- Youtube での複数動画を埋め込みページの高速化
- オフスクリーン画像の遅延読み込み
- ウェブフォント読み込み中の全テキストの表示
- 次世代フォーマットでの画像の配信
- 第三者コードの影響を抑えてください
- FCP (First Contentful Paint) とは
- テキスト圧縮の有効化
- タップ ターゲットのサイズが適切に設定されていません
- 不適切なアスペクト比の画像が表示されています
- リンクはクロールできません
- 背景色と前景色には十分なコントラスト比がありません
- リンクに識別可能な名前が指定されていません
- 適切なサイズの画像
- ページ上で視認性の高い動画は検出されませんでした
- 「INP の問題」の改善方法
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