ホームページのネタの探し方 ~動詞編~
名詞を抽象化して,別の用途例を探すという手法は前に説明した.
今回は動詞で本質に迫る方法について説明する.
「従来の商品を使うとうまく行かない場合に新しい商品を使うとうまく行く」というストーリーでページを構成すると良いという話は既にしている.(「心に触れるホームページをつくる」参照)
使えない場合も理由がある
例えば「壊れる」場合
例えば,ある材料を使った部品(例として「歯車」)を使うと壊れる場合のことを考える.
動詞の名詞化
検索することを考えると,「歯車 破壊」という言葉が普通思いつく.
「壊れる」の「サ変動詞」を探すのだ.
Google で検索するとすぐわかるが,「破壊」という言葉より「破損」という言葉が使われている.
つまり,「歯車」には「破損」「損傷」の方がふさわしい.
ただし,これはある程度の「業界人」にとっての話で一般的な人からすると「破壊」「壊れる」方が一般的である.
だから,「破壊」「壊れる」という言葉は必要な言葉である.
上級者だけでなく,初級者のことも考えた言葉選びが重要である.
壊れ方にも種類が存在する
名詞の具体化・バリエーション
「歯車」を抽象化した「機械要素 損傷」で検索すると
疲労
摩耗
錆び
衝撃
という損傷の種類を書いたページが見つかる.
つまり,破壊にも種類があるということが分かる.
そうするとある部材が壊れた場合にどのような種類の損傷に弱いのか,強いのかを調べることが出来る.
その今回提案しようとしている材料が「錆び」に強いものであれば,錆に弱い鉄と違って錆びませんとうたうことが可能になる.
「壊れる」と言っても部品の場合,水に弱いとか油に弱いとか別のもので壊れるケースもある.
そうすると,従来の部品では水に弱かったが,今回の商品では水に強いということが出来る.
商品を企画する上では何に対して弱かった従来製品のこの部分を改良したということは当然のことであるが,その当然のことを説明できていない商品も多い.
動詞を利用する
このように「壊れる」のような動詞は「なぜ」という副詞に修飾される.
動詞に「なぜ」という副詞をかけると回答が複数あることは多いので,その「壊れる」理由を考えることによって従来商品と新しく開発した商品の差別化をはかることが出来るのである.
壊れる原因を探ること
つまり,壊れる原因を探れば壊れない方法を探ることが出来る.
これは本来,商品を企画開発する際に最初に重々把握しておくべきものである.
その場合はそのコンセプトをカタログやホームページで書けばよいだけだ.
しかし,現状,そのような商品企画・マーケティングをしている会社は少ないのでこのようなことを書いている.
動詞によるコンテンツの見つけ方
まとめると以下のようにコンテンツを追加することが出来る.
- 従来商品・サービスに対するネガティブな動詞を探す.
- その動詞のサ変動詞を考えると名詞を見つけられる.
- その動詞に「なぜ」をつけて原因を見つける.
- その原因に対して,新しい商品・サービスは対応できるなら対応できると書く.
以上の内容を分かりやすくまとめてページを記述する.
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