SPFレコードとは

最終更新日: 公開日: 2022年03月

「SPFレコードを設定してください.」とは弊社のようなメール配信ツール(メルマガ配信ツール)を採用した際に必ず言われるものだが,一体どういうものなのかをこのブログでも解説します.

SPFレコードの目的

SPFレコードの一番の目的はメール配信で相手にスパムメール・迷惑メールだという判定をされないようにすることです.

特に From 行のドメインと配信元メールサーバーのドメインが違う場合に「このメールはスパムである」という判定をされがちですが,それを防ぐためにあります.

なりすましを防ぐ

普通に考えると配信元のメールアドレスのドメイン(例えば xxxxxxx@rectus.co.jp だとしたら,rectus.co.jp にあたる部分)が配信サーバーのドメイン(例えば mail.rectus.co.jp だとしたら,rectus.co.jp)は一致します.
当然のことです.

しかし,メルマガ配信用の一括配信サーバーや顧客管理システム(CRM)などの外部サードパーティーのサーバーを利用している場合,そのサーバーの運営会社のドメインをもつサーバーからメールが送られてきます.

そうすると,先ほどの配信元ドメインと配信元サーバーのドメインが一致せず「このメール誰が送ってんの?」となります.
それでアンチウィルスソフトが入っているとそのソフトに「なりすましメール」とみなされてしまいます.

しかし,当然ながらそのメールはスパムでも迷惑でもありません.困ってしまうことになります.

それを解決する仕組みが SPF(Sender Policy Framework) です.

具体的には「そのドメインの所有者が大丈夫って言ってるんだったら大丈夫」という簡単な方法です.
通常,DNS の設定はそのドメインの管理者しか変更できません.
よって,その DNS で正統性を保証してもらいます.

SPFレコードの設定方法

まず,DNS を変更出来なくては何も出来ません.
変更する方法を確認します.これはそのドメインの保有者によって様々ですので,企業でしたら,IT部門の人に聞いてください.
管理をプロバイダで行っているのであれば,プロバイダの管理画面で DNS の変更は出来るはずです.

SPFレコードという言い方をしますが,実際の設定では TXTレコード で行います.

例えば

v=spf1 include:_spf.test.com mx ~all

とか txt レコードの部分も入れると

txt @ v=spf1 include:_spf.test.com mx ~all

のように記述します.(この場合は @ は自分のドメインを指す)
※これは利用している DNS の管理ソフトによって違うのでくれぐれも理解しないでコピペしないでください.

利用しているメルマガ配信や顧客管理システムの会社からは
「_spf.text.com を SPFレコードに入れてください.」
といわれた場合は例えば上記のように記述します.

IPアドレスの直指定ももちろん出来ます.

v=spf1 ip4:111.222.333.444 -all

この辺りの詳しい設定は例えばHelp prevent spoofing and spam with SPFを参考にしてください.

とにかく,ドメインの管理者が「このサーバーはなりすましじゃないぞ」と宣言しているわけです.
アンチウィルスソフトの行儀がよければ,この DNS の仕組みを使ってドメインの確認をしてくれますので,このメールは大丈夫だと判定してくれるわけです.

SPF の設定がされているかをテストするツール

以下のページで

SPF Query Tool
Domain name: にドメイン名を入れて,「Get SPF Recode (if any)」ボタンを押してください.

設定がされているかどうかわかります.

 

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