ホームページのリニューアルに関して
ホームページ制作業界?というか,ウェブ業界?において,「5~6年でホームページが陳腐化するのでデザインごと新しいものに変更したほうがよい」という話をよく耳にする.
果たして本当にそうだろうか?
ホームページを定期的にリニューアルするメリット
まず,なんといっても会社として動いているイメージを出したいということをよく聞く.
HTML の世界はデザインが一新されていくので,古いまま置いておくと昔の会社というか,古臭く見えてしまうことも問題ではある.
昔はテーブルでデザインしていた.
昔はスマホもなかったし,i-mode とか SJIS でページ作る必要があったし,随分,デバイスの状況も変わっている.
今はレスポンシブ対応になりスマホになってもレイアウトを変えながらも見やすかったりと進化はしてきているので多少の投資は仕方がない面もある.
なので,状況が変わった時にはホームページを変更せざるを得ないということは分かる.
しかし,そうではなく,生存確認をしてもらうためだけにリニューアルするのはもったいない.
折角,検索エンジンに上位でヒットしてアクセスが増えてもリニューアルで全部修正してはそれまで集めていたアクセスは簡単に消えていく.
ホームページを定期的にリニューアルする会社はアクセスログ解析で正しく自社サイトへのアクセス内容を把握しているのだろうか?
大半の企業は全体的なアクセスが多いか少ないかだけを見ていて,どのページにどういう単語でのアクセスが多く,それが引き合いに繋がっているかいないかなど気づいてはいない.
世間が数年でホームページをリニューアルしているから,うちもリニューアルしないとダメな会社と思われると思ってリニューアルしているのではないだろうか?
特に URL が変わってしまうとリダイレクトするとしても,多少のアクセスダウンは防げない.
ホームページに求められる機能
- 何と言っても新規のお客様を獲得したいというのが一番の目的.
- 次は既存のお客様へのサポート情報を提供すること.
そして,これらがスムーズに機能することである.
つまり,何か困った時に聞きたい内容の単語で検索されれば自社ページが上に出て,解決への一歩を踏み出せるようになっているとか.
使っている商品でエラーが出たときや操作が分からなくなった時に型番で検索したら,そのページが検索結果にでて,ページにアクセスすれば,その時に困った内容がすんなり解決できるようになっているとか.
ホームページでたまにほしいと言われることがある機能について少し言及してみる.
会員登録制をとることの意味
家電製品でよく「ユーザー登録」というのをやっている会社がある.
私も実際,何社か登録しているが,正直全然使っていない.
電源が突然オフになるテレビがあり,サポートにはメールで相談したが,たまにしか再現しないのでよく分からない.恐らくソフトウェアの不具合だと思われる.これもメールで事足りており,ユーザー登録の必要はなかった.
ポイントをくれる企業もあるが,正直同じ企業の商品ばかりを買うこともないので使うこともなく,期限切れで消えていく.
こういう企業はポイント制を何だと思っているのだろう.
ポイント制
定期的に購入が見込まれるもの以外,ポイント制などやられても使わないまま期限切ればかりで腹立たしいだけで逆効果である.
メーカーはスーパーとは違うのである.
正直,ポイント制や会員制をしているメーカーは何にも考えていないのだろうと思っている.
私はメーカーのやっている会員制やポイント制で得したことは一度もない.ムカつくことばかりだ.
全然「囲い込み」になっていない.本当に逆効果である.
サポート
サポートにしたって,結局問題が起こった時点でシリアルナンバーが分かればいつ頃の商品かも分かるし,レシートさえあればいつ買ったかもわかるのである.
パスワードを入れさせて,個人情報を入力させて,何にも特典がないのだから,これも正直無駄以外の何ものでもない.
私はなぜかよく初期不良にあたる人間であるが,会員登録してサポートで得したことなど一度もない.
結局,電話口でいろいろ話しながら,サポートでは埒が明かずに開発の人と話をさせてもらったりしたことも何度もあるが,最終的にはそれで問題は解決する.
つまり会員制は無関係だ.
だいたい,壊れて急いでいて,イラついている時にメールしたり,ホームページ見てる余裕なんてあまりない.
洗濯機が壊れても,冷蔵庫が壊れても可及的速やかに元の状態に戻すことが求められるのである.
修理が無理と判断した時点で大急ぎで選定して新しい商品を買わなくてはならないのだ.
お客様の考えていることを知りたい
そうはいってもお客様とのコミュニケーションというかお客様が何を知りたいのかについて知りたい時もあるだろう.
そういう時は「会員制不要なオンライン展示会」機能を弊社では用意している.
これはパスワードはないが,誰かが分かる状態でないとページを見ることを出来なくする機能だ.
これなら,パスワード管理の煩わしさはなくなって,しかし,誰がどのページを見ていて,ページの中のどこを見ているかが分かるのでお客様の潜在ニーズを見つけやすい.
この機能にご興味のある方はこのページ内のフォームからお問い合わせください.
掲示板のようなものを作る意味
お客様のご意見をもっと聞きたい,あるいはお客様同士で話をしてほしいという意図で掲示板というのも考えることは出来る.
しかし,まず前提として掲示板という機能は危険なものであるという認識がない場合は,その認識を改めたほうがよい.
匿名で書ける掲示板は犯罪予告や脅迫などが書かれると大変面倒なことになるので論外として,ほぼ実名で書ける掲示板のようなもの(グループ)も例えば Facebook には存在しているが,ほぼ実名で書いている場合でもその辺りの個人情報的なことに配慮せずに書く人たちがいる.自分の承認欲求を満たしたいだけならいい.しかし,名前を出して悪く言う,あるいは悪気はないが言われたほうが不快な思いをするようなことを平気で書く人たちがいるのだ.管理人が削除すればまだよいもののこれに関してもかなり危険なものだ.
つまり,会員制をとろうがとるまいが危険なことが起こりうるのだ.
人気のある商品・サービス,あるいはその逆の場合,匿名掲示板に勝手にスレッドが立って喧々諤々議論が始まる.
こういうことはそちらで勝手にやってもらえばよい.
あえて火中の栗を拾う必要はない.
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